小山市文書館
トップページ 文書館の概要 文書等の概要 検索システム 文書等の閲覧 文書館ギャラリー 利用案内
過去に学び、現在を知り、未来を創造する
文字の大きさを変更できます。
文書館の概要
文書館の概要>文書館の建物は国登録有形文化財
小山市文書館はどんなところ?
設置までの経緯は?
どんな建物?
小山市文書館 年表
文書館の建物は国登録有形文化財
文書館への文書等の流れ
文書館の建物は国登録有形文化財

■国登録有形文化財の建物は?

 小山市文書館の建物(本館)は、昭和5年(1930)、栃木区裁判所小山出張所の庁舎として建てられたものです。本館のほかに大谷石造りの蔵や門・石塀等がありますが、登録文化財となっているのは、本館(旧庁舎)と石蔵です。
 これらは平成19年3月、国の登録有形文化財として答申を受けた貴重な建造物です。記録史料の中には、小山登記所・法務局などと記される場合もあり、地域の人々の間では、単に登記所で通用していました。

建造物の配置
 敷地の現況は方形で敷地面積763.27u、西側は国道4号線、北側は市道、東と南は私有地となっています。庁舎は敷地のほぼ中央に位置し、西側の国道に向かって玄関があり、南側には、大谷石造りの石蔵があります。国道4号線側には、やはり大谷石造りの門があり、続いて塀も存在します。塀は、北側にも一部回っています。かつては、庁舎の裏手、北東側に木造の建物が存在しました。

本館(旧庁舎) 
 前記したように、昭和5年(1930)の建築です。木造平屋建で、現況は鉄板葺きですが、かつては桟瓦葺きでした。切妻・平入りとなっていますが、北側にも切妻の屋根がかかり、玄関部分も切妻・平入りとなっています。建築当初の玄関は、ポーチ状でしたが、柱を残しながら改修され、現在のようになっています。全体としては、勾配の急な屋根を有した洋風建築です。

石蔵
 本館と同じ年に建設されたものかどうかについては、現在のところ不明です。切妻・妻入りで北側に入り口があり、本館と短い廊下で繋がっています。蔵は、大谷石の組石造2階建てとなっており、外部仕上げは、構造材の大谷石が、そのまま使用されています。出入口や窓は鉄板製の両開きとなっています。登記関係文書の保管のため、保管に配慮がなされていたことが理解できます。

 全体として、数度の改修がなされていますが、創建当時の姿をおおむねとどめています。昭和初期頃、栃木県に存在した裁判所の出張所形式を今にとどめる貴重な遺構です。


■文書館になるまでの歴史は?

 小山出張所は、明治19年(1886)、旧登記法の公布と同時に下都賀郡国分寺町小金井に設置されたといわれています。何回か名称が変わったともいわれ、明治23年(1890)12月には、小山町大字小山字宿に庁舎を移転しました(明治22年説もあり)。

 明治44年(1911)『栃木県営業便覧』の須賀神社参道北側に記されている「栃木区裁判所小山出張所」が、これに相当するものと考えられます。
  大正4年(1915)の『小山町案内』にも、「栃木区裁判所小山出張所(須賀町)」と記されています。

 さらに、昭和5年(1930)4月18日、小山町により、関係各町村の寄付金が完納となったため多年の懸案であった栃木区裁判所小山出張所の新築が着手されました。指名入札の結果、関貞之助氏が落札、工事金4,315円(増工事その他含む)、120日を要しました。これが、現在、八幡町2丁目4番24号にある旧栃木区裁判所小山出張所・旧宇都宮地方法務局小山出張所(現小山市文書館)の建造物です。

  建物の上棟は、棟札によって昭和5年(1930)5月28日であることが判明しています。棟札には、「天長地久、上棟、小山町長 新井安二郎、工事監督主任 永山宗太郎、工事監督委員 小島卯太郎・斎藤伴造・小野塚久平・新井竜太郎、請負人 関貞之助、棟梁大越要之助」とあります。

 同年7月20日には、栃木区裁判所小山出張所、貸供庁舎として竣工し、8月10日、完成、司法省と賃貸契約が成立しています。同日から翌年3月31日までの家賃は、77円9銭でした。そして、翌8月11日、新庁舎に移転し、事務を行なっています。その後、賃貸料はしばらくの間、月10円、年120円でした。

昭和22年(1947)には、裁判所分離、司法事務局に承継され、昭和24年(1949)6月、法務省設置法の一部改正により、宇都宮地方法務局小山出張所と改称しています。

 昭和26年(1951)3月の『小山町勢要覧』には、「宇都宮地方法務局小山出張所、神鳥谷741−1、電話361」と記されており、この電話番号は、花垣町にある現宇都宮地方法務局小山出張所において、22−0361として使用されています。

 昭和39年(1964)の『小山・市制施行10周年記念誌』には、「宇都宮地方法務局小山出張所」と記されています。写真も掲載され、門の表札に「宇都宮地方法務局小山出張所」とあります。
 本庁舎の屋根は瓦葺、東側に存在した建物の瓦葺屋根の一部も確認することができます。

 この小山出張所は、小山市(旧間々田町を除く)と桑絹町を管轄し、不動産登記・商業、その他、法人の登記、供託などの業務を行なっていました。小山出張所は、工場財団の登記が多いことが特徴であったといわれています。

 また、昭和44年(1969)の『市制施行15周年記念誌・小山』にも「宇都宮地方法務局小山出張所」と記されています。やはり、写真が掲載されており、門の表札には前記と同じく「宇都宮地方法務局小山出張所」とあります。屋根は瓦葺きのままとなっていますが、玄関部分が改修されていることがわかります。

 宇都宮地方法務局小山出張所は、昭和45年(1970)4月に花垣町1丁目13番40号の現在地に新庁舎が完成し、移転しています。旧庁舎は、約40年間使用されたことになります。

 その後、この庁舎は、同年から小山市街地開発組合事務所として活用されています。
  昭和48年(1973)の航空写真を見ると、この時点でも瓦葺の屋根を確認することができます。

 また、昭和50年(1975)1月21日から同56年(1981)2月28日までの間、自衛隊小山募集事務所として活用されました。

 さらに、昭和56年(1981)4月1日、改装して小山市消費生活センターとなり、平成17年(2005)3月31日まで活用されました。

  現在は、旧栃木区裁判所小山出張所・旧宇都宮地方法務局小山出張所の建造物として、旧庁舎、大谷石造りの蔵や門・塀等が残っています。

  それらを保存し、平成19年(2007)4月11日から小山市文書館として活用されています。

 小山市文書館の建物は、昭和5年(1930)から現在まで、長きにわたって歴史を刻み続けてきた建造物であり、市民の皆さまにとっても、貴重な建造物といえます。

前ページへ戻る

小山市文書館トップへ戻る